肥後象眼 関光輪 新しきを求めて、79歳/関 維一(熊本市)
【週替わりの展示会】
肥後象眼 関光輪 新しきを求めて、79歳/関 維一(熊本市)
会期・・・・・令和3年3月9日(火)~3月14日(日)
時間・・・・・9:30~17:30※最終日は16:30まで
会場・・・・・熊本県伝統工芸館 2階展示室A
ただ今「2階展示室A」では、「肥後象眼 関光輪 新しきを求めて、79歳」が開催中です。
熊本を代表する金工品「肥後象がん」の作り手・関 維一さんによる個展。
会場では、肥後象がんの額・茶道具・ペーパーナイフ・アクセサリーなどが展示販売されています。
「光輪」とは関さんの作家名。
関さんは中学卒業後すぐに象がんの道に進み、現在でも第一線で活動されています。
今回の展示で最もお気に入りという、40代の頃の作品「月光」。
肥後象がんでは装飾に金銀が用いられることが多いところ、白金(プラチナ)を用いて月光の輝きを表現した作品。真ん中にはやさしい表情で月面に眠るウサギがあしらわれています。
他の作品にもあしらわれたウサギとの表情の差にも注目です。
肥後象がんの始祖・林又七の名品「桜九曜紋透象嵌鐔」の写し。
長い歳月をかけ再現されました。これらの表面の仕上げは、赤みがかった黒になるよう古い技法で作られているそうです。現代でポピュラーな漆黒の表面との違いが引き立ちます。
今回の個展のテーマを「年がいきすぎとる」と笑って謙遜される関さんですが、様々な作品に取り組むのは「新しいものを求めたい」という思いから。
「僕たちの『肥後象がん』とは、もともと刀装具。
昔はみんな刀の鐔ばかり作っていたけれど、簪・時計の鎖・・・と時代に合わせて動いてきた。きっと今もそうでなくてはいけない。
新しい事を求めて、新しいものを作っていきたい」
同展は3/14(日)まで。
皆様ぜひお越しください。
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