【週替わりの展示会】 伊藤 恵美子 象眼展 -DAMASQUINADOR-/伊藤恵美子(玉名市)

 

【週替わりの展示会】

 

伊藤 恵美子 象眼展 -DAMASQUINADOR-/伊藤恵美子(玉名市)

会期・・・・・令和2113()118()

時間・・・・・9301730※最終日は16:30まで

会場・・・・・熊本県伝統工芸館 2階展示室A

 

 

ただ今「2階展示室A」では、「伊藤 恵美子 象眼展 -DAMASQUINADOR-」が開催中です。

会場ではネックレス・イヤーアクセサリー・額などが展示販売されています。





 

「象眼(象嵌/ぞうがん)」とは、ある素材に別の素材をはめ込むことをいい、工芸品の制作に広く使われる技法です。

 

熊本においては特に、黒い鉄地に金銀をこの技法ではめ込む工芸品「肥後象がん」が発展しました。

古くは刀装具として、現代ではアクセサリーなどに用いられています。





 

伊藤さんは肥後象がんを学び、さらにスペイン象眼の技法を取り入れた独自の作風を展開させました。同展のタイトル「ダマスキナドール」もスペイン語で「象眼士」を指します。

 

 

今回の展示会では「博物館で石の標本を見ているような」雰囲気をコンセプトに、透明のケースに入れられた象がんが並びます(なんと全部が新作!)。

 





 

あえてチェーンや金具を付けず、トップ単体で展示された象がんは「お客様が博物館に訪れた時のように気に入ったモチーフを見つけてほしい、好きなように使ってほしい」という伊藤さんの気持ちから。

 

肥後象がんでは鉄地に金銀をはめ込むことがほとんどですが、こちらは珍しいアルミを象がんしたクロスです。

銀は使っていくうちに黒ずみますが、アルミだとその心配がなく、しかも軽くておすすめだそう。

 



しかしアルミは制作工程の中で溶けやすいという難点も。

「それでもアルミはカッコいい雰囲気になるからいいんですよ。やっぱりチャレンジしたいですね~」と笑う伊藤さん。一つ一つの作品に込められた工夫にも要注目です。

 

 

その他、久しぶりに作ったという「額もの」。

「象がんはアクセサリーだけじゃないんですよ。ぜひこうした装飾も見ていただきたいです」

 





会場では公開制作もされています。

(許可をいただいたので、作り手の作業台をごらんください!)



  

同展は11/8()まで。皆様、是非お越しください。

 




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